今回は「ちりめん人形・十二支飾り その4」のご紹介です。
十二支の由来とされている「日本の昔話」はご存知でしょうか。簡単にあらすじを紹介します。
あるとき神様が「1月1日の朝、12番までに来た動物を1年交代で動物の大将とする」という手紙を書いて動物たちに送りました。
神様からの手紙を受けとった動物たちは、我こそ1番になろうと、はりきって出発します。
新年の朝、1番に現れたのはウシ。しかし、こっそりとウシの背中に乗ってきたネズミは、神様の前で飛び下りて1番になりました。
その後も続々と動物たちが到着します。そして12番目にイノシシが到着し、十二支が決まりました。
人形作家のkimicrafted(kimiさん)に作品についてお伺いしました!
■それぞれのポイントを教えてください。
「ちりめんで作った、1.5㎝~3㎝程度の小さな十二支の人形飾りです。置いているだけで部屋が華やかになるので、お正月飾りにピッタリです」
「物語にあるように、大将になった動物たちは、“自分こそは選ばれしモノ”と誇りを持っています。可愛いだけではなく、装飾品や小物を施して、気品や気高さを現しました」
「酉(とり)」
「酉の市」という言葉があるように、商売繁盛を象徴するトリさん。
丸みを帯びたフォルム。白地に赤のトサカとシンプルではありますが、可愛らしい印象に仕上げました。
ワンポイントに卵を添えて…。
「戌(いぬ)」
古くから人と生活を共にしており、主人に忠実であることから忠義を象徴するイヌさん。
子だくさんなことから、安産や子供の健やかな成長を意味する、縁起のいい動物です。
ブチをつけて可愛くしました。見る人と目線を合わせるために、毬に乗ってポーズしています。「遊んで欲しい!」とおねだりしているようにも見えますね!
「亥(いのしし)」
イノシシの肉が万病に効くと考えられていることから、無病息災を象徴するイノシシさん。
「猪突猛進」の言葉から、一途で情熱的なイメージもあります。
強剛な印象を持たせるため、ボッテリと作りました。背あてをつけることで、更にコンモリ感と、豪華さを表現!
kimiさん、ありがとうございました。
イノシシは猛スピードで出発したんだけど、
神様の居る場所を間違えて最後の到着になったんだって…。
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4回に渡って紹介した、ちりめん人形・十二支飾りは今回で最終回です。
動物の印象や由来などを取り入れて作った作品はいかがでしたか?
次回の作品紹介もお楽しみに♪
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