「あなたは、自分のことが好きですか?」と聞かれて、躊躇なく「はい、好きです!」と言える人はどれくらいいるのでしょう?
私自身、「はい、大好きです!」とは言えません。しかし、少なくとも5年前よりは「好きな時もあるかな?」「○○なところは好きかな?」と、まだ不安定ではありますが、少しずつ好きに傾いています。
好きになってきて、変わったと思うことは、
「劣等感で苦しい」
「他人とすぐ比較してしまう」
「他人を受け入れることができない」
「プライドが高く、素直になれない」
といった、感情が薄くなってきたことです。
「収入の高い自分は好き」
「努力している自分は好き」
「素敵な生活を送っている自分は好き」
といった条件付きの「好き」なら、努力すれば手に入れられるかもしれません。
しかし、この条件がなくなると、自己肯定感はあっという間に崩れ落ちます。
では、条件付きではなく、ありのままの自分を受け入れるには、どうしたらいいんでしょう?
それは、「自分が感じた感情をそのまま味わう」ことです。
たとえば、「無視されて悲しいな」と思ったら、「悲しいね、そりゃ悲しいよね、悲しいって思っても大丈夫だからね」と、そっと体に触れてみる。
ここで、「○○さんに嫌われてるのかな?」「機嫌が悪いのかな?」「何か事情があるのかも?」という理由を考えたりはせず、
「悲しまないでいいよ、元気出して」と、励ましもせず、
ただひたすら、「悲しいね、悲しかったね。悲しんでいいよ」と、自分の感情にどこまでも寄り添う。
すると、悲しみの感情が次第に薄れていきます。
そして、「悲しんでいる自分も、悲しんでいない自分も、どちらの自分でもいいんだ」と思えてくる。
こうやって、自分の感情を受け入れることを繰り返していると、条件がなくても、ありのままの自分を好きになっていきます。
やってしまいがちなのが、「悲しまないで!」と自分自身を励ましているつもりで、「悲しむ自分はダメ、元気な自分でないと価値がないんだ」と、無意識に今感じている感情を排除しようとすること。
もし今の自分が好きではなくても、「それでいい、大丈夫」
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