今回は「ちりめん人形・十二支飾り その1」のご紹介です。
十二支の由来とされている「日本の昔話」はご存知でしょうか。簡単にあらすじを紹介します。
あるとき神様が「1月1日の朝、12番までに来た動物を1年交代で動物の大将とする」という手紙を書いて動物たちに送りました。
神様からの手紙を受けとった動物たちは、我こそ1番になろうと、はりきって出発します。
新年の朝、1番に現れたのはウシ。しかし、こっそりとウシの背中に乗ってきたネズミは、神様の前で飛び下りて1番になりました。
その後も続々と動物たちが到着します。そして12番目にイノシシが到着し、十二支が決まりました。
人形作家のkimicrafted(kimiさん)に作品についてお伺いしました!
■それぞれのポイントを教えてください。
「ちりめんで作った、1.5㎝~3㎝程度の小さな十二支の人形飾りです。置いているだけで部屋が華やかになるので、お正月飾りにピッタリです」
「物語にあるように、大将になった動物たちは、“自分こそは選ばれしモノ”と誇りを持っています。可愛いだけではなく、装飾品や小物を施して、気品や気高さを現しました」
「子(ね)」
子孫繁栄・財力向上の象徴。物語にも描かれている通り、ネズミは機転が利き、臨機応変に対応ができるとしても知られています。
ネズミは子だくさんなので、親子で登場です。子供は1.5㎝。親は2.5㎝。
ほとんど見えないですが、耳の中も赤い生地を貼って、細部にこだわって作りました。
「丑(うし)」
荷物を運んだり、畑を耕したりと人々の暮らしに欠かせない動物。牛は力強さ、粘り強さ、誠実さの象徴です。
牛はゴツゴツとした印象ですが、表情を優しくすることで、可愛らしく仕上げました。
ネズミに1番を取られても怒らない牛さんは、本当にお優しい!
「寅(とら)」
チャレンジ精神旺盛で勇猛果敢なトラ。行動力と勢いだけでなく、決断力の高さと意志の強さを併せ持つリーダー。
トラといえば黒の縞模様。縞は細かくて作るのに苦労しましたが、どうですか?威厳がでていますか?
可愛くなりすぎず、引き締まった印象を持たすために口元を引き締めました。キリっ!
kimiさん、ありがとうございました。
猫はネズミにを嘘つかれて、十二支の仲間に入れなかったんだって。
だから今も、猫とネズミは仲が悪いのね…
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4回に渡って、ちりめん人形・十二支飾りの紹介をします。
それぞれ、動物の印象や由来などを取り入れて作った作品にご注目!
次回は、卯、辰、巳のご紹介です。お楽しみに♪
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