自分の居場所が誰かに取られると感じたことはありませんか?
家庭かもしれません。
職場かもしれません。
サークルや趣味仲間かもしれません。
今までの自分のポジションを危うくする人物が登場したとき、急に不安が襲ってきます。
これは、人には生存本能があり、今いる場所で今のポジションを奪われたら、生きていけないと本能的に反応してしまうからです。
ある、デイケアに通っている女性のお話です。その方は70代で仲間と仲良くゲートボールなどを楽しんでいました。そこに60代の若い女性が入ってきて、気分が悪くなったというのです。
よく聞いてみると、男性が60代の女性をチヤホヤするのが気に入らないようなのです。
嫉妬・・ですね。
この話を聞いた時、70代の嫉妬ってかわいいな♡と感じたのですが、自分にも同じようなことが起こりました。
ある仕事で3年という契約期間が終わる時のことです。まだ勤めていたいという気持ちの中で、次の方に引き継ぎをしなければならなかったのです。
決まりだから仕方ないのですが、“新しく入ってきた人に自分の居場所を奪われる“そんな気持ちになりました。
新しい方を皆が歓迎すればするほど、自分が辞めることを歓迎されているかのようにも思えて、そんなことはないと分かっていても複雑な気持ちでいっぱいでした。
しかし、今までやってき成果は揺るがない事実です。
その部分に目を向け、書き起こしていきました。
わたしがここの場所で貢献してきたことは何か?3年間で残せたものは何か?
そしてどのくらい愛されていたのか?どれだけ頼られていたのか?
この出来事は人生の一部でしかすぎない。これからもっと気楽で楽しい場所に行くためのステップで、大きく飛躍するために今の場所から卒業するんだということを。
そうすると、少しずつココロが落ち着いてきました。
実際、後任の方に初めて会った時、「○○さんですね。hanacoです。よろしくお願いします。」と、自分から先に声をかけることが出来ました。
すると、今まで構えていた気持ちがスッと楽になりました。
引き継ぎが始まってからも、できるだけ丁寧に寄り添って教えることをしていたら、上長から「hanacoさんの仕事に対する姿勢は素晴らしい」と褒められました。
一緒に仕事をしてきた方たちは、最後の日まで辞めることを惜しんでくれました。
別の上長からも「hanacoさんは心に残る人でした。」と、とても嬉しい言葉をいただくことができました。
わたしが不貞腐れて、適当に引き継ぎをしたり、後任の方を大切にしていなければいただけなかった言葉です。
そして、何より自分が最後まで楽しく過ごすことができました。
相手がどんな人であっても、どんなに素敵であっても自分の価値は変わりません。
相手が素敵だからといって、自分の価値は下がらないです。
むしろ、その方への接し方で評価も上がり、なにより自分が一番ラクになりました。
嫉妬している人はあまり素敵には見えませんよね。それに一番自分が苦しいですよね。
自分のポジションを危うくする人が登場した時は、まず自分から笑って挨拶をする。を是非してみてください。
相手のためではなく、自分のために。
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